佐久鯉まつりにおいて「鯉拝領の儀」が行われます。これは文政8年(1825年)の頃、岩村田藩主、内藤豊後守が藩財政窮乏の折にその再建に功績のあった野沢村の豪農並木七左衛門に大阪の淀川から取り寄せた鯉を下し与えられたことに由来します。これより先、18世紀末に臼田丹右衛門(うすだたんにもん)という商人が、淀鯉を持ちかえったのが佐久鯉の始まりですが、お殿様から鯉を拝領したことで養殖にも熱心になったことでしょう。
鯉まつりでの口上書きには現代語ですが次のように記されています。
覚 書
今般平成十八年度第四十四回佐久鯉まつりを実施するにあたり中込地区に佐久鯉を贈与する
以後は地区住民一致協力し農業並びに商工業の発展のため最善をつくし地区の繁栄に努力されるよう希望する
平成十八年五月五日
内藤豊後守正縄( ないとうぶんごのかみまさつな)